団塊世代の職場の上司は、酔っぱらうと「若い頃はテレクラでブイブイ言わせた」と自慢げに言う。
テレフォンクラブ、通称テレクラ。僕の世代でさえ知識でしか知らないのに、20代くらいの若い新入社員に伝わるわけはないだろう。しかし
「お、すげーすね。コツ教えてくださいよー」
と、去年入社した新入社員くんはノリノリだった。上司の自慢話にとりあえず調子を合わせていい気にさせる、彼には社畜の素養がある。
部下に持ち上げられた上司もいい気になってきて
「どんなにいい子で会えそうだなと思っても3人目まで我慢するんだよ。1人目は業者、2人目はお金欲しいだけの女って相場は決まっているからな」などと何の根拠に基づくのかわからないウンチクを喋りだして、部下も「なるほどなるほど」とうんうん頷いている。
テレクラなんて、これだけスマホによる通信網が発達した時代にわざわざ小屋まで出かけて電話待ちするような行為は無意味だ。僕だって今はマッチングアプリだ。
そんな飲み会からの帰り道、武勇伝としても面白くないし、よくあんな話に付き合えるな?と一緒の電車になった新入社員くんに聞いてみると
オナ友
「役立ちますよ。今、僕、オンラインテレクラやってますから」
オンライン?なんじゃそりゃ?と聞いてみると、今やテレクラはスマホで女の子からの電話を受けられるようになっていると言うことだった。実際に会えるケースは少ないものの、エッチな電話くらいなら余裕で出来ますよ!と新入社員からオンラインテレクラアプリを教えてもらった。
なるほど、僕も妻帯者なので援助交際紛いのことをすると何かと問題だが、女の子とエッチな電話するくらいならまだまだ健全な遊びだ。さっそく僕はオンラインテレクラに登録して電話を待った。
だが、初めてつながった相手がなかなか良くて「エッチな電話だけじゃ物足りないなあ」などと言うので喜んで会いに行ったら、たっぷりとお金をむしられてしまった。
「どんなにいい子で会えそうだなと思っても3人目まで我慢するんだよ」と言う上司の助言をきちんと聞いておくべきだったなあ、と空を見上げた次第である。
アダルトチャット
ライブチャットが無料
カテゴリー