本命の大学に落ちまして、滑り止めの私立には受かったのですが、このまま滑り止めに甘んじてしまうと、何にでも妥協するような人間になってしまいそうな危機感をガキながらも覚えましてね、浪人することにしました。ただ、怒った親からは「大学の学費は出すけど浪人生の学費を出す気はないからな」なんて言われてしまいまして、飲食店でアルバイトしながら予備校に通ってました。何だか、自分はフリーターなのか受験予備軍なのか区別がつかなかったですね。
でも、予備校に通っていていいこともあったんですよ。カノジョができましたからね。カノジョも僕と同じような立場で親からの援助を受けられずに自費で予備校に通っていた女の子でした。よく席が隣になって次第に仲良くなっていったんです。お互いにたまっていたのか、3回目のデートで既にセックスしましたね。「一緒に大学受かろうね」ってシックスナインしながら囁き合いました。初々しいなーおい。
ただ、カノジョが何のアルバイトをしているのかは教えてくれませんでした。ところが、偶然それを知ってしまったんです。
お金をもらう
カノジョはパパ活していました。おっさんと手をつないで僕が働いていた店でデートしていたんですよ。思わず身を隠してしまいましたね。そして、肩を抱かれて出て行ったので、まあ、後はアレでしょう。
そのことをさりげなくカノジョに聞くと、パパ募集掲示板でパパを捉まえていたことを明かしてくれました。カノジョが言っていたアルバイトがパパ募集掲示板でのパパ活だったのですよ。「あくまでも学費を稼ぐ手段だよ」とカノジョは弁明していましたが、僕の方の気持ちは冷めてしまい、結局別れましたね。
そこまでして大学に行きたいカノジョと比べると、僕が進学したい理由なんて大したものではありません。結局、僕はそんなカノジョの覚悟と言うか執念を見て何だか迷いが出てきた感じになり、2度目の大学受験も失敗しましたね。
ちなみにカノジョは無事に大学に合格して、今ではパパ活からも足を洗い、新しいカレシもできてキャンパスライフを満喫しているようです。僕も素直に滑り止めの大学に行っておけばよかったです。
シンママの愛人
お金持ちのパパ
カテゴリー