ばーちゃんが死んだ時、無償でお金くれる人なんていないんだなって実感した。
遺産が結構あったんで、ほんと争続って状態になってしまったんだよね。
俺らは孫だし、直接的な関係はないだろ。親父と叔母、叔父の問題。
生前、ばーちゃんは、叔父に対してだけは、一番年下でネコかわいがりしてたみたいで、無償でお金くれる人だったらしいんだ。
それで、親父と叔母は「生前ずいぶんもらっていたから、ちょっとは遺産相続は遠慮しろ」みたいなことを言ったらしいの。
そしたら叔父は叔父で「それとこれとは話が別」って怒っちゃって。
叔父、独身なんだけど、マンション一棟買ってもらって、その家賃収入が結構あるらしいし、車も何台も持ってたりするわけ。
お金がない時はどうする
無償でお金くれる人がいたから、その生活ができてるわけ。
なのに、死んでからもばーちゃんの遺産の権利を主張するから、親父も叔母もカンカンに怒っちゃって。
最終的には叔父が弁護士連れて来て、法律通りに三等分することになった。
叔父があらかた財産を食いつぶしてたから、そんなに残ってはいないけど、それでもまぁ一人頭数百万程度の遺産額。
叔母なんてずっと介護してたから、納得いかなかったと思うよ。
親父だって、叔母にまかせっきりで悪いって気持ちがあるから、遺産分割では叔母に有利になるようにって計らうつもりだったみたいだし。
それを全部叔父が台無しにしちゃったわけ。
無償でお金くれる人って怖いことするなって思ったんだよね。
親父も叔母も、叔父とは絶縁しちゃったよ。
そうなるの、分かってたはずなのに、遺書も残さずよく死ねたなって俺もちょっと怖くなった。
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